うつ病後の自殺の公務起因性
(重要文言)
本件自殺が公務に起因するか否かは、本件精神疾患の発症後(職場復帰により)に従事した公務のみでなく、本件精神疾患の発症前に従事した公務も併せて判断すべき
相当因果関係のあることが必要
公務による心理的負荷が社会通念上、客観的にみて、精神障害を発症させる程度に過重であるといえることが必要
故意による死亡は、公務上の災害と認めることはできないことになるけれども、
職員が精神障害を発症した結果、正常な認識、行為選択能力が著しく阻害され、
または自殺行為を思いとどまる精神的な抑制力が著しく阻害されている状態で自殺が行われた場合については、
当該精神障害が公務に起因すると認められるならば、自殺による死亡についても公務起因性が認められると解するのが相当
(事件概要)
うつ病を発症しておよそ半年間の病気休暇を取得
職場復帰した後に自殺
Xは、Kの自殺が公務に起因するとして、Y基金に対し、地方公務員災害補償法に基づき、公務災害認定の請求をしたが、公務外災害認定を受けたため、Xが、公務起因性を否定した本件処分は違法であると主張して、処分の取消を求めた。
(判決)
本件自殺を公務外の災害と認定した本件処分は違法であり、取消を免れない。
本件自殺が公務に起因するか否かは、本件精神疾患の発症後(職場復帰により)に従事した公務のみでなく、本件精神疾患の発症前に従事した公務も併せて判断すべき
相当因果関係のあることが必要
公務による心理的負荷が社会通念上、客観的にみて、精神障害を発症させる程度に過重であるといえることが必要
故意による死亡は、公務上の災害と認めることはできないことになるけれども、
職員が精神障害を発症した結果、正常な認識、行為選択能力が著しく阻害され、
または自殺行為を思いとどまる精神的な抑制力が著しく阻害されている状態で自殺が行われた場合については、
当該精神障害が公務に起因すると認められるならば、自殺による死亡についても公務起因性が認められると解するのが相当
(事件概要)
うつ病を発症しておよそ半年間の病気休暇を取得
職場復帰した後に自殺
Xは、Kの自殺が公務に起因するとして、Y基金に対し、地方公務員災害補償法に基づき、公務災害認定の請求をしたが、公務外災害認定を受けたため、Xが、公務起因性を否定した本件処分は違法であると主張して、処分の取消を求めた。
(判決)
本件自殺を公務外の災害と認定した本件処分は違法であり、取消を免れない。
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